型紙から作るフルオーダースーツ
ゼニア 15milmil15 のオーダーメイドスーツ仕立て上がり
こんにちは。大阪のテーラーダンディの店主、池原でございます。
本日はご新規のお客様の、型紙作製の様子をご紹介させていただきます。
お客さまは、行きつけのテーラーさんがご高齢で廃業されて、
スーツの仕立て屋をネットでお調べになられて、弊店にお越しくださいました。
数ある大阪のテーラーの中からお選びいただけたことを、
ありがたく思います。
フルオーダーは、はじめに型紙(パターン)作製からはじめます。
線を引いて、カーブを調整して、全体のバランスを確認していきます。
静かな作業ですが、ここが土台になります。
⬇ 背中の肩傾斜と肩幅を決めるラインです。
最初の1着は「おまかせ」でフルオーダースーツをご注文くださいました。
お仕事のこと、ご着用の場面、お好みの雰囲気など、
お話を伺いながら方向性を整えていきます。
⬇ 首のうしろ側、衿部分の登りを決めるラインです。
お仕立期間は約4〜5ヶ月ほどで、仮縫いは2回、
こちらも最初にきちんとご案内し、ご了承をいただきました。
⬇ 細腹(サイバラ)と呼ばれるアームホールの底部分のライン決めです。
⬇ 背中の中心線のカットの様子です。
カットする際は、切りしろを1センチほどに落としてからカットすると、
ブレが少なくなります。
⬇ 前身頃、細腹、背中の3点セット
⬇ パンツの前身頃とうしろ身頃
こちらは2階の工房の壁に掛けられた既存の顧客様の型紙です。
ご注文誠にありがとうございました。
1回目の仮縫いの準備を進めさせていただきます。
続きましては、
10年来ご贔屓いただいている、顧客さまのフルオーダースーツが仕立て上がりました。
Ermenegildo Zegna 15Milmil15
高級素材の 15Milmil15 が大のお気に入りのお客さま。
毎回この 15Milmil15 でご注文をくださいます。
気に入ったものをこれと決めて、ブレずに選ばれる。
とても素敵なお考えだなと思っています。
胸ポケットはバルカ仕様で、さり気なくカーブを描いています。
こちらはパンツの裾かかとの裏側でございます。
よく擦れて痛む部分ですので、
補強の「クツズレ」と呼ばれる布を縫いつけます。
今回はこちらに服地の「耳(セルビッジ)」の、
15Milmil15 の部分を使いました。(型入れの都合で使えない場合がございます。)
隠れて目立つ部分ではないですが、
さり気なくゼニアの「証」になります。
このようなちょっとした事も、オーダーメイドスーツの楽しさだと思います。
⬇ ジャケットの裏ポケット部分の、15Milmil15 の織りネーム(ブランドタグ)。
この度もご注文誠にありがとうございました。
フルオーダースーツのご案内はこちらもどうぞ
テーラー ダンディ(職人のいるテーラー)
大阪市中央区松屋町7-3
Tel:06-6762-2901









