大阪市 H.M 様のオーダースーツ 2　2008.11.17

テーラーメイド・ダンディの池原です。

本日は、大阪市のH.M様からご注文頂きましたスーツをご紹介させて頂きます。

10月21日の記事にも書かせて頂きましたように、 H.M様は5年程前に脳梗塞を患い、

左半身に不自由が残っておられます。

右手だけで、ズボンをはきやすくするために、

ウエスト部分にゴムを付けて伸縮性を持たせ、 前立てと、

天狗（専門用語でパンツの右前立て部分）にマジックテープを付け、

仮止めを出来るようにし、その後ファスナーを上まで上げてはくようにしました。

仮縫いが終わり、本番の服地で縫っているところです。

仕立て途中のベルト部分の裏側です。 中央がゴム芯です。

 

 

腰裏を止めた状態です。

 

 

裾をまつっているところです。

当店のパンツの裾は、すべて手千鳥で縫っています。

 

 

完成した写真です。

 

 

前立てと天狗に付けたマジックテープです。

 

 

本日、H.M様がご来店され、無事に納品させて頂きました。

「マジックテープを使うたら、大分はきやすいわ」とのお言葉をいただきました。

 

右手だけしか使えない大変な様子を見ていましたら、 お身体の不自由な方達に、

もっとお役に立てる事をしなければいけないなと痛感しました。

お身体が不自由な方で、スーツ等に関してお困りの方は、ご相談下さいませ。

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