Y様のオーダースーツ仕立て上がり 2008
こんばんは、テーラーメイド・ダンディの池原です。
定休日明けの木曜日、頑張って仕事をさせて頂いています。
本日は芦屋市のY様の、スーツの仕立て上がり写真をご紹介致します。
5月11日付の記事でもご紹介させて頂いていましたが、
本日ようやく仕立て上がり、無事に納品させて頂きました。
今年、喜寿を迎えられたY様からのご要望は、
「イタリアの服作りのフィーリングを出して欲しい。」
との事でした。
軽くて柔らかく、シャープなシルエット、などなど。
現地でお買い求めになられたジャケットをご持参され、
「こんな感じで」というご注文でした。
早速、私と職人さん達とで、そのジャケットをひっくり返して裏側を覗いて、
どんな毛芯やパットを使っているのかや、どんな縫製仕様で縫っているのか、
そして、サイズを測りパターンを起こすという作業になりました。
毛芯は軽くて柔らかいものを、パットは薄くてコシがあるもの、
袖付け部分に使うタレ綿は、芯なしのフエルトのみで、
あと付けのドロップショルダーで仕立てを進めさせて頂きました。
裏仕様は、裏地を少なくしたアンコン仕立てです。
服地は「Loro Piana」の「CAMBRIC」というコレクションで、
Wool 55% , Linen 45% オーダースーツ価格 ¥165,900(お仕立て上がり税込)です。
袖付けは、いわゆるナポリのスーツによくある「雨降り袖」というイセ込みが多く、
縦に細かなシワが入る感じです。(今回はあまり強調しませんでした)
中仮縫いのフィッティングで、
アームホールだけもう少しゆとりを入れて欲しいとのご要望をいただき、
調整させていただきました。
本日、フィッティングされた時に、腕と肩をぐるぐる回され、
「これやったら楽でええわ。前のフィッティングの時よりよおなった」とのコメントを。
*(よおなった)とは大阪弁で(良くなった)のことです。
明日、早速お友達とお食事に着用されて、お出掛けになられるとの事です。
Y様には喜んでいただけたようで、私達も仕事をやり遂げた喜びを感じたひと時でした。
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