肩の傾斜 2008.06.09
こんばんは、池原です。 本日は肩の傾斜についてのお話です。
仕立て屋の仕事をしていて、お客様のお身体を採寸したり、
体型の観察をさせていただいていますと、
人間の身体はお一人お一人、全て違った体型になってることを実感します。
怒り肩、なで肩、猫背、はと胸、出尻、平尻、左右非対称、など様々です。
当店でスーツをオーダーメイドで仕立てる事のメリットとして、
肩の傾斜に合わせて服を作れる事があります。
怒り肩、なで肩を測定器で測り、その数値に合わせて型紙をお作りします。
そうする事で見苦しいシワもなく、着心地のいい服に仕上がります。
上の写真は、なで肩のお客様の型紙です。
なで肩の方は傾斜を下げて、バストライン(専門用語で「鎌深」といいます)も同じく下げます。
なで肩の方はバストラインも低い位置にあるので、下げる事により脇がつかえないようにします。
今回の場合は標準より1センチ下げています。
怒り肩はこの逆の操作を行います。
少しだけ怒り肩の方と、かなり怒り肩の方では数値を適切に変えます。
参考になりましたでしょうか。
標準よりもなで肩の方や、
怒り肩の方はオーダーメイドでスーツを作ると既製服との違いが実感できると思いますよ。
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