コルレオーネ村の道歩き (イタリア・シチリア島 CORLEONE)
CORLEONE
こんにちは、池原でございます。
本日は、2014年1月に行って参りました、
イタリアはシチリア島の、コルレオーネ村の道歩きをご紹介させていただきます。
はじめに、コルレオーネ村の場所からご案内申し上げますと、
イタリア南部シチリア島、西部の内陸にある小さな村でございます。
シチリア島の拡大地図です。赤い印がコルレオーネ村の位置です。
コルレオーネ村は、イタリア南部のシチリア島の州都パレルモから、
バスで約1時間30分ほどの山間にある何の変哲もない村でございます。
なぜ私がこのコルレオーネ村を訪ねたかと申し上げさせていただきますと、
私の大好きな映画『ゴッドファーザー』の主人公であるマフィアのボス、
ヴィト・コルレオーネの出身地とされる村だから、でございます。
実在の大物ボスや、アル・パチーノの祖母方もこの村出身だそうです。
私が初めてイタリアを訪れたのが、約22年ほど前の27歳の時、
ロロ・ピアーナ社から招待されまして、ロロ・ピアーナの本社工場をはじめ、
イタリア各地を回った時でした。
(今は亡き当時のロロ・ピアーナ社長、セルジオ・ロロ・ピアーナ氏ともお会いしました。)
それから数年に一度から二度、欧州を訪れる機会を重ね、旅にも慣れてきとこともありまして、
いつかは行ってみたかった治安の悪いとされるシチリア島の、それもマフィア温床の地と言われる、
コルレオーネ村へ行ってみようとなった訳でございます。
前回のカターニアの街角 PART 2 はこちら
シチリアに入って3日目の早朝4時30分ごろ、カターニアからパレルモに向かうバスの停留所です。
出発時間の30分前にきちんと到着する日本人が1名。
他には乗客も運転手すら誰も居なく、
ここであっているのかどうか不安な時間を過ごします。
ほどなく、ポツリと2〜3人の乗客が現れ、5分前になって運転手が到着し無事に出発します。
カターニアからパレルモまでは約3時間ほどです。
パレルモ到着後、駅の荷物預かり所でスーツケースを預け、
コルレオーネ行きのバス停を探しますが、これがなかなか見つけられないのです。
他のバス停の運転手さんに聞いても、あっちだこっちだといった感じで振り回され、
だんだん時間が経つにつれてあきらめかけていたところ、
1人の親切な運転手さんが携帯電話で調べて下さって、
この回送バスに乗せてもらえばすぐだから、と教えて下さいました。
なんとそこは、はじめから探していたパレルモ駅のすぐ脇にあるバス停でした。
回送バスの運転手さんから、「切符はそこのバールで売ってるよ」と告げられて、
ありがとうとさよならを言い別れました。
そのバール(喫茶店)で買った、パレルモからコルレオーネまでの切符です。
往復で8.5ユーロ、安いです!
最悪の場合はタクシーでの往復も覚悟していましたから安さに感激です。
パレルモを出発して30分ほど経ったころでしょうか、
シチリアの荒れた岩肌の景色です。
道中には、コルレオーネ CORLEONE 方面を指した標識が。
コルレオーネ村に着く前には、いくつか山間の町や村を通過しまして、
その時に撮った1枚です。
APE 50(三輪自動車)で魚を売る行商人のあんちゃんです。
少し古めですが、これくらいならまだまだ現役です。
そしてコルレオーネ村に到着です。
Piazza Falcone
その名も、ドン・コルレオーネというリキュールが売られていました。
八百屋さん、この地でも買い物するのはイタリア共通の男性が多いです。
傷んだ住宅の壁、これくらいなら序の口です。
石畳の階段
散髪屋があります。
お客さんはマフィアではなさそうです。
トラクターに乗ったおじさん、公道なんですけどナンバープレート付いてなさそう。
ちょっとしたスーパーといいますか、コンビニがありました。
チンクエチェントを運転するおばあさん
ちょっと怖い雰囲気の路地
時間が止まったかのような空間
古ぼけた水飲み場の水道
ふぞろいの石畳
石灰岩でできたという岸壁の上に建つ家
荒れた畑の向こうに、集合住宅が
教会があります
コルレオーネ村からの遠景
マフィアは何処に?
私なりに勇気を出して訪れたコルレオーネ村。
永年の夢がひとつ叶い、思い出に残る旅になりました。
このあと、再びパレルモに戻り、パレルモの街なかを歩き廻ります。
そちらのお写真も改めてアップさせていただきます。
ひとつトラブル話を。
コルレオーネ村のお土産屋さんで、『CORLEONE』のロゴが入った100円ライターを買ったのですが、
旅中ずっとジャケットのポケットに入れたままだったのを忘れていまして、
そのままローマから帰路の飛行機に乗りました。
そして乗り継ぎの北京空港で、再び保安検査を受けたところ、
ここで係員からポケットにライターが入っているから出せと言われ気づきました。
そうです、ローマの空港での保安検査では引っかからずにスルーして飛行機に乗っていたので、
ちょっとした騒動になりました。
機内にはライターはもちろん持ち込み禁止ですよね。それがなぜ・・・
「このライターは何処で手に入れたんだ!」
ちょっと別室に来いと呼ばれて、身体中(股の間にも手を入れられ)の検査を受け、
手荷物も全て調べられ、取り調べを受けて事情を説明して、
もちろんライターは没収されてやっと開放されるといった羽目に会いました。汗
頼みますよええかげんなイタリアの保安検査官さん。
きちんとチェックしていればこんな事にはならなかったのに、と人のせいにするのでした。
ご覧いただきまして、ありがとうございました。
2016年度のアップは本日で最終となります。
本年もご愛読いただきまして、誠にありがとうございました。
2017年もコツコツアップして参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
みなさま、良い年の瀬をお迎えくださいませ。
そして、2017年が良い1年になりますことをお祈り申し上げます。
小生、1月2日よりアイルランドと英国へ行って参ります。
現地での街歩きを、こちらのブログでもご案内させていただきます。
7日の夜に帰国し、弊店は8日(日曜日)から通常どおりお仕事させていただきます。
9日(月曜日・成人の日)は、定休日ではございますが、
15時までお仕事させていただきます。
ご来店をお待ち申し上げます。
テーラー・ダンディ(職人が常駐するテーラー)
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