縮絨(しゅくじゅう)後の状態です。 2009.03.30
テーラメイド・ダンディの池原です。
当店では、スーツ等の服地をカッティングする前には、
縮絨(しゅくじゅう)という行程を施しています。
服は仕立ての途中や、最後のプレス仕上げ等で、
アイロンや蒸気をかけながら作業を行います。
すると服地はわずかに縮んでしまい、
サイズ変わったり、 バランスが崩れてしまいます。
ですので予めカッティングをする前に、
アイロンの熱やスチーム、霧吹きで 服地を縮ませてから、
8時間ほど寝かし、カッティングに掛かります。
下の写真は縮蹂後、ひと晩寝かした状態の服地です。
一度縮んだ繊維が、湿気を発散し、もとの状態に戻ろうとしています。
この後、縦横の状態を整えてカッティングに掛かりますので、 変化する量は軽減されます。
? 湿度が高い、低い、の違いだけでも状態が変化しますので
、 寸法には充分注意しながら仕立てを行っています。
続きましては、仕立ての様子をご紹介致します。
当店のスーツやジャケットの前身頃の芯には、
イタリア製ベルテロ社の本バス毛芯を使用させていただいています。
下の写真は、本バス毛芯が4層になっているのを、アタリを少なくする為に、
段差を付けてカットしているところです。
ちょうど「肩」の位置になるところです。
続きましては、豊中市のA様からご注文頂きましたスーツをご紹介させて頂きます。
A様はいつも春秋用のスーツは作らずに、夏か冬用のどちらかに絞られます。
今回はこれからのシーズンに着用される夏物でご注文下さいました。
Ermenegildo Zegna NAXOS ¥181,650-
Mohair 52% , Silk 24% , Wool 24% , 210g/mと軽く仕上がっています。
シワにもなりにくく、夏には最適の1着だと思います。
? A様、いつもお早めのご注文を下さいまして誠に有難うございます。
仕立て上がりましたら、ご自宅にハンガー便で配送させて頂きますね。
続きましては、ご新規でお越し下さいました大阪市のH様のスーツです。
2月中旬頃に奥様とご一緒にご来店下さり、スーツとシャツのご注文を下さいました。
以前の記事にも書かせていただきましたが、選ばれました服地は、
Loro Piana FOUR SEASONS 仮縫い、中仮縫いでの補正もほとんどなく、
先日仕立て上がりまして、無事に納品させていただきました。
ズームの写真です。
H様、この度は有難うございました。
オーダーシャツのサイズもピッタリとのことで有難うございます。
シューズはいい物が入荷しましたら、またご連絡させていただきます。
只今発売中の Men’s EX 4月号に弊店が掲載されています。
当店のホームページにも画像をupしました。 是非ご覧下さいませ。
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