2010年イタリア出張記 オーダースーツの仕立て屋ブログ
GENOVA , Hotel Bristol Palace ☆☆☆☆
自家工房併設のオーダースーツ屋、店主の池原でございます。
本日は、新年早々に行って参りました、
イタリア出張の PART1 をご紹介させていただきます。
2009年1月の出張に引き続き、
今回もJALの「国際線特典航空券」を利用させていただきました。
昨秋頃より、日本航空の去就が一層心配されていましたので、
貯めていたマイレージを思いきって使っていくことにしました。
キャンペーン期間でしたので、 30,000マイルの追加で、
恐縮ながら往復ビジネスクラスを選択しました。
私自身も社会勉強ということで、エコノミークラスでは味わえないサービスを体験し、
これから弊店でのお客様へのサービスに活かす事が出来たらという思いからでした。
結果は、とても貴重な勉強をさせて頂きました。 JALさん、有難うございました。
1月2日の早朝、自宅から空港リムジンバスを利用して伊丹空港に到着し、
成田空港行きの専用カウンターへ。
ここからミラノ・マルペンサ空港へ到着するまでの約17時間、
快適なサービスを受ける事が出来ました。
カウンターは、エコノミー、ビジネス、ファースト、と3つに別れており、
エコノミーのカウンターは50〜60人ほどの方が並んでいます。
ビジネスクラスはわずか4人ほど、ファーストクラスは・・・誰も並んでいません。
恐縮ながらビジネスクラスに並ばしていただき、待つことほんの数秒。
するとファーストクラスのカウンターの女性が迎えに着て下さり、
「こちらへどうぞ」とファーストクラスのカウンターへ。
えっ?いいの?と思いながら、赤いカーペットが敷かれた上を進み、
パスポートとEチケットを提示。
ファーストクラスのグランドスタッフも特別な赤色のジャケットを着用しており、
満面の笑顔でごあいさつをして下さります。
コンピューターへの入力もテキパキとこなし、
なんだか「仕事のできる人」が対応して下さっているという印象を受けました。
チェックインが済み、そのスタッフから、
「出発まで、サクララウンジでおくつろぎ下さいませ」
というようなお言葉を頂くことに。
その場を離れる時には、エコノミークラスで長時間並んでいる人達から、
冷たい視線を浴びているような感じがしたのは私の気のせいでしょうか?
セキュリティゲートで検査を受け、そのサクララウンジへ行かせていただく事に。
間口の広い自動ドアが開き、カウンターのスタッフに搭乗券を提示し、中へ。
木目調の落ち着いたインテリアに、
BGMはお正月のお琴のメロディがゆっくり流れています。
ゆったりしたスペースにソファが並べられ、
お金持ちそうな方達がグラス片手にくつろいでおられます。
ジュースやお茶などはもちろんの事、ビールやウィスキーが無料サービスです。
以前に、クレジットカード会社が運営する空港のラウンジを利用した事がありましたが、
それとはちょっと違いました。
しばらくくつろがせていただきして、搭乗口へ向かいました。
伊丹〜成田間の座席はエコノミークラスでしたが、あっという間の1時間数十分でした。
成田空港に到着し、乗り継ぎの出国審査を受け、
免税店をひととおりチェックして、サクララウンジへ。
自動ドアが開いてビックリ、成田の国際線のサクララウンジはでかい!。
2フロアーに別れており、伊丹とは比べ物になりません。
ちょっとしたホテルなみの豪華なインテリアです。
案内図を見ると、2階は食事を用意しているとの事。
2階へ上がると、ホテルにあるようなビュッフェ形式の和洋食が用意されており、
しっかりと無料サービスで頂きました。
バーカウンターもあり、、ワインやシャンパーン、ウィスキー、ブランデーなどがずらりと。
これらもすべてサービスです。
搭乗時刻の40〜50分前になりましたので、モノレールに乗り、
出発口のサテライトへ移動しました。
このサテライトにもサクララウンジがあるとの事で、
社会勉強のためにもお邪魔させて頂く事に。
こちらは、先程の本館と比べるとスケールは小さく、利用者もかなり少なかったです。
サービスのドリンクやフードも用意されていました。
少しくつろがせていただき、搭乗口へ。
すでに搭乗は始まっており、そのまま座席まで直行です。
座席番号を確認して手荷物を置こうとすると、
キャビンアテンダントさんが笑顔で近づいて来られ、
「コートをお預かりいたしましましょうか」
というお声をかけていただきましたのでそのように。
(いいサービスを受けて嬉しかったです)
座席に座ってしばらくすると、またキャビンアテンダントさんが来られて、
「池原様、本日もご搭乗有難うございます。
何か御用がございましたらいつでもお申し付け下さいませ。
到着までごゆっくりとおくつろぎ下さいませ。」というようなお言葉をいただきました。
私のことを「お客様」という呼び方ではなく、
「池原様」と呼んで下さった事にもサービスを感じました。
そしてほぼ定刻どおりに出発です。
ビジネスクラスは空席が多く、搭乗率は20%ほどというところでした。
これから成田〜ミラノ間の約13時間のフライトの始まりです。
成田空港付近の上空から
しばらくすると、食事の用意が始まりました。
おしぼりのサイズも、大きめのふわふわの物を出していただき、
テーブルクロスも敷いて下さいます。
メニューはあらかじめ前席の背中のポケットの中にあるのではなく、
キャビンアテンダントさんが、おひとりおひとりにお持ちして下さります。
B5サイズで10ページほどの小冊子になっており、
ごあいさつから始まり、お飲物、洋食、和食、 リフレッシュメント、夕食、
などが記載されており、 この内容全ての英文も記載されているというご丁寧さです。
和食を選択して、始めにシャンパーンをいただくことに。
そして持ってきて下さいましたお食事がこちらです。
飛行機の中という、限られたスペースや機材で、
よくもここまでの料理を提供出来るものだなぁと感心します。
京都料理 芽生会というところが監修されたとの事。
純米大吟醸 上喜元 をいただきながら。
器はプラスチック製ではなく、陶器です。
食後にはワゴンサービスで、チーズやフルーツ、デザートまでお持ちして下さりました。
そして機内映画で、
マイケル・ジャクソンの「This is it」を観ながらウトウトと眠りに入りました。
シートはほぼフラットまでリクライニングでき、たっぷりと熟睡出来ました。
このおかげでイタリア到着後、すぐ元気に行動する事ができました。
到着1時間ほど前にアルプス上空を通過します。
到着の30分程前には、出発時に預けていたコートをキャビンアテンダントさんが
わざわざ座席までお持ちくださいました。
そして定刻どおり、ミラノ・マルペンサ空港に到着。
(日本航空様、この度は快適な空の旅を有難うございました。
会社は大変な事態になってしまいましたが、きちんと再生し、
これからも日本、いや世界の空を安全に飛び続けて下さる事を願っております。
次回からはエコノミークラスで宜しくお願い致します。)
スーツケースもスムーズに出てきて、ジェノバへ向かうため、ミラノ中央駅へ。
ミラノ中央駅でジェノバ行きの切符を買い、予定どおりの列車に乗り、
21時頃にジェノバ駅に到着しました。
タクシーでホテルへむかい、
チェックインを済ませてロビーの上を見上げたらこんなきれいな螺旋階段が。
部屋に荷物を置き、さっそく夜のジェノバを散策です。
ホテル近くの「フェッラーリ広場」のクリスマスツリー。
(「フェラーリ」ではなく、こちらの広場は「フェッラーリ」と和訳するようです。)
続きは、「ジェノバの街角 PART 1」をお楽しみに。