京都市 Mさまのオーダーコートとスーツとシャツ。 2010.10.23
みなさま、こんにちは。
テーラーメイド・ダンディの池原でございます。
本日は、京都市のMさまからご注文をいただきました、
オーダーコートとオーダースーツとシャツをご紹介させて頂きます。
京都市で法律関係の事業を手掛けておられるMさま。
今回は、「上質で飽きのこないコート」と、それにコーディネイトして、
スーツとシャツをご注文下さいました。
コートに選ばれました服地は、
Loro Piana 100% CASHMERE, 6766 CUSTOM, 400g/m, 294000
こちらのコート地は、今シーズンロロ・ピアーナ・ジャパンの弊店担当のH氏が、
特別に手配して下さった逸品です。
カシミアにおいても高い評価を得ているロロ・ピアーナ。
高品質なカシミアの原毛は非常に発色が良く、
通常では表現の難しい色も、きれいに表現する事が出来ます。
このカシミアは、原毛の段階で様々な選別を施し、
最上級な原毛だけを使用し、生地に仕上げました。
羽毛のように軽く、カシミア独特の「ぬめり感」にも溢れています。
仕上げの段階でも、「ビーバーフィニッシュ」という技術を駆使し、
他社の押さえつけて引き出す光沢とは違う、
カシミア本来の原毛が持つ上品な光沢を演出しています。
こちらのコート地には、「毛並」がございます。
上から下へ流れるように、型入れを行います。
慎重にカッティングを行います。
上質な服地は、ハサミの刃もなめらかに滑ります。
カッティングを終えた「山袖」と「下袖」
細腹部分の断ち合わせを行っている様子です。
この「断ち合わせ」という作業、簡易な縫製で作る服では行いませんが、
弊店では、服地や毛芯、裏地の微妙な変化に応じて、
工程の合間に「断ち合わせ」を行わせて頂いております。
衿付けを行い、袖付けのスタンバイです。
その、ボディに取り付ける「袖」です。
袖付けの「イセ」の配分を調整している様子です。
身頃に対しまして、袖に多めのイセを入れていきます。
この「イセ」を入れる量が多いほど、腕や肩周りの動きが楽になりますが、
それには熟練の技術が必要です。
最終工程の、ラペルにハンドステッチを入れている途中です。
七分仕立てまで進みました。
続きましては、スーツの型入れの様子です。
選ばれました服地は、Ermenegildo Zegna TROFEO , 181650
ネイビーのシャドーストライプ。
前身頃が出来て、プレスで形を整えている様子です。
これから「芯据え」を行うところです。
今回のゼニアのトロフェオも細番手で繊細な服地ですので、
霧吹きで水分を含ませて、少し寝かせてから芯据えを行います。
背中の裏地を丸みをつくりながら、仕付け糸でとめている様子です。
七分仕立ての中仮縫いまで仕上りました。
上品な光沢がきれいに表現できていると思います。
オーダーシャツも仕立て上がりました。
スーツにコーディネイトしてみた様子です。
服地は、HONEGGER , Made in ITALY , 18900 , ライトブルーのヘリンボーン。
?Mさま、この度もありがとうございました。
また、ブログへの掲載もご依頼下さり、ありがとうございます。
ご都合がつきましたら、フィッティングをお待ちしています。
当ブログへ掲載をご希望される方は、お気軽にお申し付け下さいませ。
服の仕立て同様に、心を込めて綴らせていただきます。