3月15日
こんにちは、テーラー・ダンディの池原でございます。
2019〜2020 ゼニアの秋冬物の発注をさせていただきました。
傾向といたしまして、英国調の流れは継続的に続き、
ビジネスシーンで着回しやすいテーラードスタイルが目立っています。
ゼニアらしく、ラグジュアリーな素材が増えていて、
スペシャル感を強調した提案にもなっています。
14 milmil 14
14マイクロンという極細の原毛で織り上げ、
表面を起毛させたタッチに仕上げられていて、
カシミアと間違えてしまうほどなめらかな風合いになっています。
PREMIUM CASHMERE
昨今高騰しているカシミア原毛を、
贅沢にもデニム風に表現して、
ラグジュアリーなジャケット地としてのご提案です。
HERITAGE
1930年代のスタイルを元に、糸使いやデザインを復刻した素材です。
それを現代風に細番手で軽く織り上げています。
HERITAGE
ヘリテージのジャケット地でございます。
全体的に格子柄が多く、
スラブ糸(1本の糸で細い部分や太い部分がある)を使い、
ビンテージ風に仕上げています。
TROFEO
ゼニア社が独自に、安定した原毛供給を得るために制定した、
トロフィー制度に基づいて買い付けられた、
上質なスーパーファインメリノウールの素材でございます。
TRAVELLER
秋冬物のトラベラーは、3つのボディ構成に分かれていまして、
こちらはミルドで起毛させた素材となっています。
シワの回復力が高いのも特徴のひとつでございます。
TRAVELLER Denim
トラベラーのデニムも新しくラインナップされました。
こちらはソラーロな風合いで、
ラグジュアリースポーツ感をお楽しみいただけると思います。
8月ごろよりご注文を承らせていただける予定でございます。
工房より、
格子柄のカッティングの様子でございます。
服地は縦糸と横糸が直角に織られていますが、
1反約50メートルほどの服地を芯棒に巻いていますと、
ねじれが生じることがあります。
その場合正確に裁断するために、『粗裁ち』(あらだち)といいまして、
一度型紙から2センチほど大きくカットしまして、
縦と横の『地の目』を再び合わせてから、完全裁断を行います。
こうすることで服地もストレスなく、
縦横きれいに柄が入った服が仕上がります。
そして、8月にご注文いただいていました3着口、
今シーズン最後の秋冬物のカッティングを行わせていただきました。
『一番最後でいいよ』
いつもそう言ってくださるお客様でございます。
これからじっくりとお仕立てを進めさせていただきます。
ご注文ありがとうございました。
テーラー・ダンディ(工房併設のテーラー)
大阪市中央区松屋町7-3
Tel:06-6762-2901