仮縫いの解体 2008.05.13
テーラーメイド・ダンディの池原です。
本日は仮縫い後の解体の写真をご紹介致します。
京都府のS様が昨晩1回目の仮縫いのフィッティングのためにご来店されました。
フルオーダーでの仮縫いは初めてだったそうです。
下の写真は袖を外してアームホールのチェックを終えた後の写真です。
肩からバストにかけてきれいなドレープが出ていると思います。
S様のご要望でウエストラインをもう少しタイトにするという事と、
袖の巾を少し細くするという事と、
着丈を短く、パンツの股上を少し浅くするという補正をさせていただく事になりました。
下の写真は解体した「袖」です。
袖の縫いしろには「ぐし」を一周入れてイセ込みやすいように立体化させます。
服地が反り返ったようになっています。 「ぐし」とは、
縫いしろの5ミリの位置あたりに糸を1本通して生地を縮ませるようにする事です。
この後、全てのしつけ糸をほどき、アイロンでフラットな状態に戻します。
下の写真はパンツの右と左を解体した写真です。
専門用語でメンズは右を「下前」、左を「上前」と呼びます。
レディースはその逆になります。
下の写真は解体されたジャケットの前身頃の写真です。
2センチ程の長さの白い糸は「キリビ」というしつけ糸によるしるしです。
こちらもこのあと全て糸を抜き、アイロンでフラットな状態に戻します。
全てのパーツをフラットな状態に戻してから、服地の伸縮が落ち着くまで8時間程寝かします。
そして本縫いのカッティングに掛かります。
明日は水曜日ですので定休日となります。
ゴールデンウィークがあけて早くも1週間が過ぎようとしますが、
この1週間の間にご来店下さいました皆様、誠に有難うございました。
礼服(ブラックスーツ)の注文が多かった1週間でした。
木曜日からまた、頑張って仕事をさせていただきますので是非お気軽にご来店下さいませ。
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